個展「プシュコマキア」を2023年4月17日(月)から4月22日(土)までGARDE Gallery(表参道)にて開催します。
本展のタイトルである「プシュコマキア」は、5世紀頃プルデンティウスによって書かれた、7つの美徳と7つの悪徳が闘うというラテン語の寓意的叙事詩です。古来様々な芸術家が、彫刻や版画等で作品化してきました。美徳と悪徳は多くの場合天使の姿で表され、詩においては必ず美徳が悪徳を打ち負かします。しかしこれらの作品における表現上は、単に天使同士が争っているようにしか見えません。
私たちは善悪を明確に切り分けたがりますが、現実には善も悪も絡まり影響しあいながら時にどちらともつかない状況を生成します。本展では日本ではまだ実践者の少ないフルイドアートというアクリル絵具の垂らし込み技法を中心に、AIで作成した人体像などのコラージュも組み合わせた混合技法の作品を展示します。事物/現象の生成の現場を思わせる未分化で謎めいたイメージを、お楽しみください。
忍耐は静かに、彼女の敵である憤怒が、
自分自身の暴力で自らを滅ぼすのを待っている
世界の果て、陽が沈む処から、耽溺がやってくる
評判は彼女にとって何の意味も持たない
なぜなら、それは既に失われているからだ
―プシュコマキアより―
是蘭「プシュコマキア」展 概要
会期:2023年4月17日(月)から4月22日(土)まで時間:10:00~18:00(最終日は17:00まで) ※会期中作家在廊いたします。
会場:GARDE Gallery (東京都港区南青山5-2-1 ALLIANCEビル4F)
https://www.adf.or.jp/adfgallery/
入場:無料